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『暴力反対について』 〜悪しき慣習をなくそう〜

▼私たち(空手PRESS)は暴力に反対です。

 私達は暴力に対して断固として反対の意思表示をします。しかし、絶対に許さないという
ことではありません。人は誰しも失敗をするものです。暴力そのものは許される行為では
ありませんが”罪を憎んで人を憎まず”という慈悲の心も忘れてはならないと思います。
 失敗を認め、過去の過ちを反省し再び過ちを犯さないように未来へ向かって行くのであれば
その可能性に期待をしたいです。皆さんの力を合わせることで過去と決別した暴力のない
空手界を創造していけると信じています。

 空手は素晴らしいものではありますが、部活動を中心に残念ながら暴力の問題を抱えています。
 私達は、この事実から目を背けてはいけないと考えます。事実を正確に捉えて、これを反省し
これからに活かしていくしかありません。多くの空手は非常に健全に行われていると思いますが、
一部では下級生へのイジメや暴力、監督による体罰などが実際に行われています。

 私達は、イジメや暴力や体罰を容認または看過することは出来ません。しかしながら
実態を把握することは非常に困難を極めます。基本的に加害者側は表に出ないように
口止めなどをして、被害者側は諦めにも似た気持ちで空手界から去っていくからです。
 私達も、もう空手と関わりたくないという方々に無理矢理に空手と向き合わせる訳には
参りませんが、多勢に無勢で困っている方が居られれば力になりたいと考えています。
 これはイタズラに問題を広げることを目的としている訳ではなく、事実に基づいて、より良い
解決策を模索し、イジメ・暴力・体罰・セクハラ・パワハラなどのない空手界にして行きたい
という私達の切なる願いからです。

 1点、これは正しい事ではないと思いますが、空手という特殊な部活(スポーツ)という部分
において、悪しき慣習を必要としている人々がいるのも事実です。この人達とは価値観が
全く違うので、これを無理矢理に排除したりしようとも考えてはいません。学ぶ側の人と
教える側の人達が双方に納得の上であれば、法律を守っている限り私達はそれを否定する
つもりはありません。世の中のやっていい事とやってはいけない事の価値観は人それぞれで
あり、悪しき慣習を双方が納得しているのであれば敢えて何も申し上げる事はありません。
 しかし、そうであれば私達の耳に悪しき慣習による問題を聞こえないようにして頂きたいと
思います。私達も問題が聞こえて来なければ気が付くことはないので、わざわざ悪しき慣習に
ついて問題提起をすることもありません。弱者が助けを求める限り、私達は全力で戦います。

 皆さんは、何のために空手を習い始めたのでしょうか?その原点に立ち返って、人として
やっていい事、やってはいけない事、ダメなものはダメと言える勇気をもちましょう。
 「強くなりたい」という欲望は、時に弱みとなって現れます。ズル賢い権力者は、その
弱みに付け込んできます。本当の強さとはなにか?今一度考えてみてください。

 私達は暴力に対して断固として反対の意思表示をします。

緊急連絡先:nobe@wkf.jp 090-3086-3156(野邊)

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