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admin2 さんの日記

2024
1月 28
(日)
16:42
福永活也さんから学ぶ登山学
カテゴリー  桜梅桃李
タグ 
本文
空手のことを書け!と言われてしまい
そうですが、物事の考え方や捉え方と
いうのは本質的には似ているので、そ
れらを様々な事象に当てはめてみると
方向性や間違いなどに気が付くことも
あり、決して無駄ではないと思うので、
登山に興味がない人にも多少は役に立
つのではないかと思ったりしています。

 で、福永さんの本業は弁護士であり、
現在は世界を飛び回ってレストラン巡
りをされたり、活動の合間合間で登山
をされたりしている方です。

 福永さんの優秀さは法律の知識を説
明する際の言葉選びや言葉遣い、言い
回しや例え話からも極めて優れたロジ
ックをお持ちで、個人的には仏教真理
にも似た俯瞰的な立場から、先に不自
然な部分を取り除いてから本題に入っ
ている感じで、とても勉強になる思考
をお持ちの方です。

 あと非常に庶民的な感覚も持ち合わ
せており、いわゆる別世界の人という
感じでもありません。また経済力のあ
る方なので、そうした目線からの物事
の捉え方も非常に学ぶところが多いで
す。

 前置きが長くなりましたが、福永さ
んの趣味に該当するのかは不明ですが、
登山にも行かれることが多々あります。
 しかも登山家でもないのに海外の名
峰を次々にアタックしたりしています。

 先に書いておきますが、一番伝えた
いのは福永さんの「今に全力」という
点です。何よりも、今できることをや
る!という点です。次に淡々とやると
いうことです。海外の何千メートルと
いう雪山に登る場合、大抵は大げさに
なってしまうのですが、非常に淡泊に
語り、淡泊に行動されるのです。
 極端に言うとエベレストに登るのも
高尾山にハイキングするのも同じ感じ。

 で、実際に山を歩く上で多少の技術
の差はあれ、行動する姿勢って大して
変わらないんですよね。要するに目標
に向かって計画を立てて準備して行動
するというプロセスは全てにおいて同
じ。ただ、その計画や準備の中で多く
の人が諦めてしまったり、起きてもい
ない未来を勝手に想像して不安になっ
たりする部分を非常に前向きに捉えて、
その壁をクリアしていく姿勢が本当に
素晴らしいのです。

 あとは向き不向きというか能力を正
しく把握することの大切さと、特に登
山の中でもエベレストのような山を目
指す人は特定少数なので、根本的な登
山の能力があるかないかよりも経済力
やバックアップしてくれる体制が成功
のカギを握る場合も多く、「登山家」
と言われる人の中でも技術や登山適性
を疑うような方もおられると思います。

 ある有名な登山家さんも福永さんと
同じ山にアタックするも何度も断念・
撤退を繰り返していたりします。その
点で世界を飛び回って忙しくしている
福永さんが限られた時間の中で登山の
計画と準備を行い、調達が困難な道具
を遠方に住む仲間の支援で確保したり、
高度順応中に怪我をしつつも諦めずに
ギリギリまで出来ることをやる。ここ
までやれば自ずと良い悪いに関係なく
結果は現れる訳で、自因自果ですから
福永さんが一般的に困難な登山に成功
している理由がわかると思います。

 福永さんが凄いのもそうなのですが、
彼の本業は弁護士ですよ。逆に「登山
家または冒険家」としているのに彼が
成功している山に何度も失敗している
方の無能さ・無謀さに呆れたりもして
います。

 恐らくは福永さんよりも優れた登山
道具をお持ちでしょうし、知識もある
のではないかと思います。山にいる滞
在時間も圧倒的に多いと思います。そ
れでも天候に恵まれなかったり、体調
が悪化したりしてしまうこともあると
は思いますが、登山を計画する上で、
自分が無能であることを含めて登山計
画しているのかが疑問です。

 目指す人が少ないマイナーな世界で
はチャレンジする人も少ないので、無
能であってもチャレンジし続ける人が
成功者のように見える場合があります。
 もちろん、継続は力なりという言葉
もあるので、がんばることを決して否
定しているのではありません。ただ、
本当に能力のある人が経済力やその他
の事情でその世界を離れてしまってい
る可能性もあり、それによりかつての
2番・3番が現在の1番になっている
場合もあるのです。

 ただ狭い世界なので、その暫定1番
が最も危険な登山にアタックして命を
落とすなんてこともあり得るのです。
具体的には書きませんが実際に周囲に
おだてられて無謀な登山をして命を落
とされた方もおられます。もちろん可
も不可もない話ですが、とにかく福永
さんは弁護士という立場で登山を楽し
んでおり、その山を楽しんでいる人が
「登山家」を掲げる人が達成できない
登頂を達成したりしていて、本当に凄
いことなのに、全く自慢することもな
いし、ちょっとハイキングしてきた感
じのノリでマナスル登山を語ったりし
ていて、この感じがたまらなく大好き
です。本当に能力のある人は他人と競
う必要がないので、必然的にこうなる
のでしょうね。

 一般的にエベレストに登ったとなる
と先ずは「凄いね!」って言って欲し
いと思う人が大半かと思います。そし
て、より凄いねと言って欲しいがため
に素人相手に大袈裟に困難さをアピー
ルしたりします。そして多くの人に支
えられているにも関わらず感謝の念を
失い、さも自分だけで登頂したかのよ
うに振舞います。また先人たちへの感
謝もないですね。
 更に、〇〇賞を受賞してみたり、祝
賀会をしたり・・・。

 他にも身に付けるものが華美という
か自己顕示欲が強過ぎてしまうのか、
本当は中身が充分に凄いのに見た目が
華美になり過ぎて、不相応というか逆
に中身が目立たないというか外見や装
飾品に目が行ってしまい、もったいな
いというか残念なケース。

 福永さんの登山道具選びは非常に参
考になりますね。命に関わる最低限の
装備には、もちろん一級品を使います。
これは全てにおいて共通かと思います。
これらの道具を見れば目指している場
所が想像できますね。おもしろいのは
ここからで、身の回りのものとか小物
の類です。ブランド品で揃えらえるに
越したことはないのかも知れませんが、
目的に則した代用品や多少ボロボロで
も使い慣れたもの、あとは大切な人か
らいただいたものなど。

 登山をしていると頭の先から足の先
まで全部ほぼ新品のブランド品という
方に遭遇することがあります。もちろ
ん可も不可もないのですが、少し痛々
しいと思うこともあります。まぁ、恐
らく、そういう人に限ってツェルトを
持っていなかったり、自分だけの食糧
しか持っていなかったりする可能性は
高いと思います。もし途中で誰かが困
っていたら僅かばかりでも助けになろ
うと思うと荷物の質も量も変わるので
すが我利我利さんには想像もできない
と思います。

https://youtu.be/XZcd58KGau0?si=Fjo3fmh7QTTo64Ub
この動画から急展開してマナスルへ登
頂されました。たぶん、普通なら忙し
いから無理とか捻挫したから無理とか、
勝手に自分の限界を設定して断念する
と思います。仮に失敗する可能性が高
くても目標に向かって、いま自分にで
きる精一杯を尽くす、結果については
良い悪いの判断よりも自因自果を受け
入れるのみ。とにかく、福永さんの思
考と行動から学ぶことは多いです。



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